Posts Tagged ‘考え’

「困ってる人」と「困ったふりをしている人」

10月 24th, 2010


.@behindwisteria 世の中には「困ってる人」と「困ったふりをしてる人(本人は困ってると思ってない)」がいて、皆にあまねく伝道師の役割をしていると後者から反感を買うんですよね。もちろん前者には協力は惜しみません。less than a minute ago via YoruFukurou

「性格が歪んでしまった」わけではないので、最近の自分の考えを整理して残しておきます。

ソフトウェア開発に多少明るかったこともあり、日本にいた頃から「周囲への啓蒙」、「伝道師の役割」を期待される場面が少なからずありました。日頃ブログで情報を発信している人には組織で似たような役割を演じている人も多いのではないかと思います。バージョン管理、テストの整備、開発プロセスの改善、後進エンジニアの育成、便利なツールの紹介などなど… 新しい技術や新しいやり方を広めようとすると反対者が少なからず出てきます。それぞれ言い分があって

  • メリットがわからない。
  • 成功するのか(効果があるのか)怪しいものだ。
  • 私は今のやり方で困ってない。

辺りがメジャーな反論ではないかと想像します。あと滅多に口には出てきませんが「私のやり方に口出ししないでくれ」や「手柄をたてようとしているあなたが気に入らない」というのもきっとあると思います。

アドバイスを何度か繰り返すと、あるとき提案が受け入れられるタイミングがでてきます。「トップダウンの命令で仕方なく」もありますが、私が考える一番成功しやすく、効果が出るタイミングは「聞き入れる側が”本当に困っている”」ときです。

例を挙げてみましょう。ある会社Aで作られたプログラムを、いろいろな理由から別の会社Bへ管理を移し後継モデルの開発に取り組んだところ、大量のバグがでてきたことがありました。会社Bでは同じ過ちを繰り返さないよう次期モデルの見積りを念入りに行い、そして計画案が出てきました。改善する箇所を絞って品質を改善するというもっともな計画ですが、一言「ところで改善する箇所はどうやって決めたの? どうやって改善していくの?」と聞いたところ「改善箇所はA社から引き継いでよく分からず、バグが多かった(気がする)ところを選んでいる。改善方法は”1行ずつソースを読んでから考える”」との解答でした。

私は「1.ユーザは改善の効果を体験できるの? 2.ソースが複雑なところにバグは入り込みやすいよ。 3.ソース読んでも時間かかるだけで、元の仕様なんて分からないよ。」というコメントを出してみました。これをきっかけにB社はいろいろな質問をだしてきて、「1.処理時間を測ってボトルネックを改善してね。 2.ソースの複雑度を測ってね。 3.テスト書いてね」といったこちらからの3つの改善提案が前向きに検討されています。逆の順番で、提案を先に行ったらどういう反応があったでしょう? 「前の開発でも勝手な要求ばかりでスケジュールがかなり押したのに!こっちの開発を邪魔してほしくないものだ!!」と思われたのではないかと思います。

私が思うに世の中には直面している問題を正しく認識できてない「困ったふりをしている人」がかなりいて、こんなことをよく言っています。

  • 昔からやり方はこうだった。
  • ルールがこう決まっている。
  • どうしようもないんだよね。何かいい方法ない?

人から指摘されても、その人にとっては現状を言ってもらったに過ぎず、「改善すべき問題」ではありません。「問題ではないので、アドバイスも効果が無い」のかなと思います。

アドバイスなり啓蒙活動をするには、まず問題を認識させる必要があるというのが私の今の考えです。手を変え品を変え取り組まないといけません。これまでのやり方では問題が起きるようにわざとお願いしてみたり、いやでも認識出来るぐらい問題が大きくなるまで放置してみたり… これが冷たいと言われたら返す言葉がありませんが…

そういえば困ったふりをしている人は「問題を大きく捉えすぎて何から手をつけていいのか分からず、とりあえず普段は放置している」パターンもありますね。このタイプの人は定期的に同じような話題で相談してきて、アドバイスしても3日坊主で終わることが多い気がします。

AdobeはなぜComputational Photographyに注力するのか

4月 23rd, 2010

a canon camera
Creative Commons License photo credit: lett -/=

最近Adobeのニュースが賑わっています。CS5の発表もありましたが、多くはAppleとやりあっているFlash関連のニュース。とうとう先日AdobeはiPhone/iPad向けのFlashから手を引き、Androidに注力することを宣言しました。業績が好調のAppleがAdobeを買収するのではという憶測も定期的に出てきています。

AdobeはFlashを共通のミドルウェア化することでWebの覇権を取りに行こうとしていますが、Flashそのものでは利益を生めません。Flashをオーサリング出来るAdobe Flash、さらにはPhotoshop, Illsutratorを買ってもらってソフトウェアで利益を上げるビジネスだと自分は認識しています。MicrosoftがOfficeの値段を下げる中、AdobeのPhotoshopはアップグレードでも48300円するそうです。まとめて購入するとMac Proが買えるぐらいの金額になります。

これだけ高いお金を払ってもらうには相応の機能が必要と考えるのが一般的です。Adobeは今回のCS5で様々な目に見える機能を実装しています。「えげつない」と評されたPatchMatchは話題になりました。

こういった新しい技術はCG技術を画像処理に応用する”Computational Photography”に分類されます。一口にComputational Photographyと言っても色々アプローチがあって、SIGGRAPHなどの有名な国際会議で活発な研究成果の発表を知ることが出来ます。Adobeは世界で最も”Computational Photography”に注力している企業の1つです。なんですが…なんでAdobeがこんなに注力するのかが自分にとって謎でした。Photoshop/Illustratorに最新の画像処理技術を組み込んでさらに魅力的にして、CS6, CS7とアップデートしてもらうのも1つの理由でしょう。でも”Computatioal Photography”は特殊なハードウェアを要求するものもあり、どんなにAdobeが頑張っても実現出来そうに無いものもあります。そこが謎でした。技術の将来性があるからといって、すぐに利益を産めないものにリソースを使いすぎなんじゃないかと。

で、教えてもらったのがフランケンカメラプロジェクトです。カメラのハードウェアとソフトウェアを切り離し、ハードウェアを共通化する。その上でソフトウェアで価値を生み出せるようにするカメラ、それがフランケンカメラです。iPhoneで沢山あるカメラアプリを想像すると、このカメラでどんな可能性が広がるか伝わりやすいかもしれません。

これがあれば、Adobeはカメラメーカーになることができます。それもレンズや撮像素子は差別化要因にならず、ソフトウェアで差別化を図る必要がある「ソフトウェアで画質が進化する次世代カメラ」です。今のカメラよりも従来のデジカメとは2世代ぐらい先を行っているでしょう。こうなればComputational Photographyに一日の長があるAdobeがカメラメーカー、携帯メーカーとは異なる軸で戦うことができます。フランケンカメラにAndroidを積んで、その上で動くUI/アプリをFlashで作れるなら現実的にAppleと戦えそうな気も少しだけしてきます。

実際Adobeぐらいの規模なら業績が悪いカメラメーカーを買収することぐらいできるでしょうから違うアプローチを取るかもしれません。カシオはソフトウェアで差別化を図っていくつもりのようなので、Adobeと波長が合うかもしれません。

以上、会社の同僚から教えてもらった話でした。
間違ってる可能性の方が高いと思いますが参考まで。

4年前、新社会人だった自分へ

4月 2nd, 2010

Cherry blossoms / Sakura / 桜
Creative Commons License photo credit: TANAKA Juuyoh (田中十洋)

早いもので大学院修士卒で働き始め5年目に突入しました。4年間も働いていれば色々なことがあるもので、同期入社の友人が退社したり、同期同士の結婚式に呼ばれたり、海外赴任もいれば、自分のように同じ業務をこなし続ける人もいます。仕事は一貫して同じ内容ですが、異動はあって上司は4人変わったし、私生活では結婚して子供もできました。4年間は短いようで振り返るといろいろありますね。

今日から新年度ということもあり、色々な方が新社会人にエールを送った文章を書いているかと思いますが、自分も4年前の自分に教えたいことをまとめるつもりで書いてみます。リクルーターに選ばれる機会もなくて自分で振り返りをしないといつか忘れちゃうのも理由の一つです。ちなみに私の仕事はカメラやコピー機を作っているメーカーの研究開発職(ソフトウェアエンジニア)です、会社名まで知りたい人は2006年の5月あたりの過去ログを探すとわかるんじゃないかと思います。大学で情報処理を学んでいて、将来はメーカーで働きたいなんて人のお役に立ちますように。

◯これから就職活動を始める方へ
自分が就職活動をしていたときに気にしていたけど、今となってはどうでも良くなってしまったことです。

  • その会社の社風
  • 長く勤められる企業かどうか
  • 初任給

ベンチャーならともかく、社風は気にしすぎない方がいいと思います。
大きい会社になればなるほど事業部や部門によって雰囲気がぜんぜん違います。気になるなら何とかしてそこで働いている人にコンタクトを取ってご飯を食べながら話を聞くのがいいかと思います。今ならtwitterで呼びかければ誰かしら見つかるのではないでしょうか? もちろん真摯な態度でお願いする必要はありますが。

「リストラはしない方針」、「外資系だけど日本文化も取り入れた日本企業」、「長く勤められる会社に行きたい」もアテにならないですね。リストラしないというのはこれまでしてこなかった過去の結果を言ってるだけで、この先不景気にやればやらざるを得ません。この不景気なご時世だから信じてかかる人のほうが少ないかと思いますが。自分が就職活動で第2希望に挙げていた外資系の企業は昨年研究所を閉鎖してしまいました。20何年間の歴史があっても終わるときはきます。長く勤められる会社を探して寄生するよりも、どこの会社でも生きていけるスキルを持っている方がいいですよね。自分のキャリアは自分で作りましょう! 情熱プログラマーの受け売りです。

初任給がそのままの給料の会社もあれば、しばらくは「研修期間」で少しすると(ウチの場合は修士卒だと1年)ぐっと上がる会社もあります。実際に働いている人に聞けば手取りでいくら貰えているのかすぐに教えてくれるので新卒の募集要項なんて見てないで聞いてみるのがいいでしょう。

やっておいた方がいいのは自分が行きたい「部門」で働いている人へのインタビューと、できるならインターンですね。私の大学院の指導教授は「どこそこの会社に行きたい」と言ったらその会社の組織図を使ってどこに行きたいのかと指させましたが、とても理にかなっていると思います。「就社」でも当面の間働くのは配属先の部門ですからね。大学で情報系を学んでいてもプログラムが好きな人ばっかりでは無いと思います。私の毎日は朝から晩までC言語とにらめっこをしていますが、駄目な人は駄目みたいです。根性や気合でどうにかなるものではないので早めにわかっておいた方がいいでしょう。

◯アウトプットは将来の履歴書
ブログなり、Mixiなり、Twitterなり学生の頃は暇に任せて使う時間がありますが、就職するととたんに更新頻度が落ちて、使う人が減っていきます。会社での成果は当然会社に帰属するので、ただ毎日を過ごしていると自分の社会人になってからの成果を示すものが何もなくなってしまいます。自分の会社は学会活動も活発ではないので、転職することになって何か出せと言われたら特許公報でも持っていくしかありません。最初から転職ありきでブログを書けというつもりはありませんが、何かしら社会人になってからの自分の成長を書き留めておくアウトプット先があるといいでしょう。会社の業務も秘密のものばかりではなくて、よくよく見てみるとブログに書けるような一般性が高いものもあります。でもどこかに書き留めておかないとそれに気づくことも出来ないでしょう。

◯新卒が即戦力足り得ないのはその会社のルールを知らないから
持論ですが、どんな能力を持った人も入社してから半年は立たないと本来の力を発揮出来ないのではないかと思っています。会社には独特のルールや文化があり、それを踏まえて動かないと思ったように成果がでないことが多々あります。最悪なパターンに「事前の根回し」がありますが、それ以外にも小さなところで考慮すべき点はあります。例えば「その技術は会社の事業にどう貢献するのか」、「顧客にどう付加価値を伝えるのか」、「特許的な問題はないのか」、「製品アーキテクチャを考えて十分なパフォーマンスが出るのか」、「事業部の方針と提案する技術はあっているのか、興味を持ってもらうにはどう話したらいいのか」などなど、ベテランになるほど暗黙のうちに受け答えのパターンを作ってしまって気づかない点です。最初はしかられたりして落ち込むこともあるかもしれませんが、学ばなければならないルールを一つ気づくことができたと割りきってどんどん失敗するのがいいと思います。先輩も上司も失敗しない新入社員なんて期待していません。

◯仕事は自分で楽しくするもの
これも情熱プログラマーの受け売りです。エキサイティングな業務もあれば、つまらない業務もいっぱいあります。資料集めでネットサーフィンを延々とやるとか、PowerPointファイルを1ヶ月ぐらいこねくり回すとか、上司に指摘された修正をその上の上司に覆されるとか、いっぱいあります。
こういう時に発想の転換をして「いかにネットサーフィンが快適な環境を会社につくるか」、「今度の資料ではプレゼンテーション Zenを取り入れてみよう」と視点を変えてみましょう。

◯「この上司は分かってないな」と感じたら、上司に情報が十分に伝わってない可能性を疑うこと
「上司が分かってないのは仕様だ」というツッコミも来そうですが、私のアドバイスとしては、まは自分の伝え方を疑ってみることをおすすめします。上司はなぜそう判断したのか考えて、分からなければ聞いてみましょう。

「これからはクラウドだ」と言う上司にきちんとクラウドの動向情報をインプットしましたか? プライベートクラウドが駄目な理由を伝えましたか? クラウドで何ができるか事例を調べてメールで送りましたか? 飲みの席でDropboxとかEvernoteとか見せびらかしましたか? 上司に伝える情報を偏らせて自分の望む方向に誘導するのはやりすぎですが、「分かってない」と落胆する前に出来る限りのことをしましょう。

◯身だしなみを大切に
新入社員研修でお互いに毎朝プレゼンするというのがあったのですが、今でも覚えているのは「毎週靴の手入れをしましょう」というものでした。靴の磨き方は靴の手入れなど検索すればすぐに見つかりますが、実践している人は少数かと思います。自分も実践してみた(今でも隔週ぐらいで革靴の手入れをしています)のですが、足元を気にすると全体の身だしなみにも注意が行くようになります。

10年は泥のように働けって

5月 29th, 2008

今日一番印象に残った言葉

西垣氏は伊藤忠商事の取締役会長丹羽宇一郎氏の「入社して最初の10年は泥のように働いてもらい、次の10年は徹底的に勉強してもらう」という言葉を引用し、「仕事をするときには時間軸を考えてほしい。プログラマからエンジニア、プロジェクトマネージャになっていく中で、仕事というのは少しずつ見えてくるものだ」と説明。

「10年は泥のように働け」「無理です」——今年も学生と経営者が討論 − @IT

てっきり討論会で誰かが初めて言った言葉かと思ってましたが、伊藤忠の会長が昔どこかで言った言葉のようですね。だからといってこの討論会でふさわしい言葉だったとは思いませんが。ちなみに現在のGoogle検索結果は2万件弱、まだまだ増えるんでしょうね。

個人的には会社に入社して泥のように働き、勉強する必要がある数年が必要なのは同意ですが、泥のように働くのが10年、勉強が10年の計20年必要とは思いませんね。入社して勉強が3年もあれば十分ではないかと。

あと泥のように働くのはだめですが、泥働きは取り組む価値がある仕事だと自分は思っています。利益につながる、会社にとって意味がある”仕事”は膨大な量の泥働きの上にあることが多いんじゃないでしょうか。Googleを支えるページランクアルゴリズムはすごいけど、それを実運用で使えるようにするには数学的な最適化や、SEOスパムをさけるための工夫が山のようにあるはずだし、iPhoneやWiiの操作性も微妙な微調整の上に成り立っていると思います。

大学での勉強/研究では、「技術を使えるようにするにはどうしたらいいかを学ぶ機会が少ない」と思うので、泥働きも前向きに取り組めると思える環境を探してみることを学生の皆さんにはオススメします。泥のように働かせたがる会社は無視ですね。

はてな – ソフトウェア開発やプログラミングのスピードを上げる方法はありませんか

2月 26th, 2008

ソフトウェア開発やプログラミングのスピードを上げる方法はありませんか?

・・・

環境を良くしようとHHKLite2を使い、カスタマイズソフトでホームポジションから離さずにプログラミングしています。
マウスもゲーム用の高精度のものを使っています。
調べ物にもタブブラウザを使い、拡張し続けて効率化をしています。
DualCoreマシンを使いメモリもたくさん積み、障害がないように心がけがけています。

作業環境を見ていると自分が質問しているようですごく気になる・・・キーボードはHHK ProでマウスはMX Revolution、Dual Coreマシンに4GBのメモリを載せて仕事をしている俺が来ましたよ。

そんな作業環境で毎日仕事をしているとPCのパフォーマンスには文句をつける点がないんだけど、自分自身の作業スピードがボトルネックになって結局仕事が進まないことが多いです。シミュレーションの自動化とか、テストの自動化とか、データの集計とか、”パソコンができる仕事はパソコンにやらせているか”が個人の生産能力に大きく影響していると思います。

あとは”手戻りをなくす”工夫が必要かな。この2つを心がけていればスピードは徐々に上がっていくんじゃないかな?

twitterが携帯の電話帳と連動したら便利?

2月 17th, 2008

ふと思いついたのでメモ代わりに書いておきます。携帯で電話帳と連動して動作するtwitterのようなアプリがあれば面白い使い方ができるんじゃないですかね?

携帯のアプリ画面につぶやきを記入する欄があって、友人のつぶやきが一覧で見れるようになってて、twitterのfollow/followerが電話帳と連動して決まることがポイントです。

メールを使うよりも簡単に友人と連絡を取り合えるし、友達が今何やってるかわかるし、お互いに暇しているとわかれば通話に誘導することもできるんじゃないかなぁ? チャットメールを常時起動していて、電話帳に登録されてる人全員とやりとりしているのがイメージとして近いと思います。

ソフトウェア開発者は製造業のことを知った方がよい

9月 10th, 2007

まつもとゆきひろさんの日記より、気になったのでメモ。

純粋なソフトウェア開発者であり、かつ製造業についてほとんど知識のない私がこれらの話を聞いて「製造業のことを知った方がよい」と思ったのは、その態度であり取り組みである。

彼らが、プロセスの改善のために継続的かつ組織的に払っている努力は尊敬に値する。ハッカーは環境改善が好きだが、それは組織的なものではない。

彼らが、「正当な製品」を出荷するために継続的かつ組織的に払っている努力は尊敬に値する。ソフトウェアはなにが「正当」が決めることが困難という事情を考慮してもなお彼らほどの努力をしているところは少数派だろう。

この日記を読んで 開発環境を整えたり、バージョン管理をしたり、バグ管理をしたりというソフトウェア開発の品質向上の取り組みも「カイゼン」になんだなと、今まで自分の中で関連が無かった2つの事柄がうまくつながったのを感じました。

確かにソフトウェア開発の現場では”何で今までのやり方じゃだめなのか”をよく聞かれる気がするけど、工場で言うところの”カイゼン”だと言えば(うちの社内では)結構通じやすくなるかもしれません。

ソフトウェア開発者は製造業のことを知った方がよい

9月 10th, 2007

まつもとゆきひろさんの日記より、気になったのでメモ。

純粋なソフトウェア開発者であり、かつ製造業についてほとんど知識のない私がこれらの話を聞いて「製造業のことを知った方がよい」と思ったのは、その態度であり取り組みである。

彼らが、プロセスの改善のために継続的かつ組織的に払っている努力は尊敬に値する。ハッカーは環境改善が好きだが、それは組織的なものではない。

彼らが、「正当な製品」を出荷するために継続的かつ組織的に払っている努力は尊敬に値する。ソフトウェアはなにが「正当」が決めることが困難という事情を考慮してもなお彼らほどの努力をしているところは少数派だろう。

この日記を読んで 開発環境を整えたり、バージョン管理をしたり、バグ管理をしたりというソフトウェア開発の品質向上の取り組みも「カイゼン」になんだなと、今まで自分の中で関連が無かった2つの事柄がうまくつながったのを感じました。

確かにソフトウェア開発の現場では”何で今までのやり方じゃだめなのか”をよく聞かれる気がするけど、工場で言うところの”カイゼン”だと言えば(うちの社内では)結構通じやすくなるかもしれません。

開発者達へのインタビュー集

4月 19th, 2007



著名な開発者へのインタビュー記事をあつめたサイトです.時間があるときにじっくり読んでみたいと思います.

Tech総研の 我ら“クレイジー☆エンジニア”主義!/Tech総研も加えて欲しいですね.

大学の研究と企業の研究開発の違い

4月 13th, 2007

今日は新入社員が部署に配属されてきました.自分が入社してもう1年が経ったことになります.新入社員と いろいろと話していて”大学の研究” と”企業の製品開発”の違いが1年働いてきて分かってきたのかなと感じました.

大学の研究も企業の製品開発もやってることは似ていますが,企業の研究開発では”製品レベルの完成度”が求められます.学生時代の自分は「大学の研 究をさらに発展させていけば”製品レベルの完成度”にいつか達する」と考えていましたがこれは違うと今では考えます.製品レベルの完成度を達成するには, 最終的な製品のスペック(処理性能,処理時間,品質)がまずあって,ある機能を実現する手法を製品スペックを満足するように設計する必要があり,ワースト ケースの処理結果でも顧客が求める最低レベルの品質を満足し,そしてなによりも顧客に使ってもらえるものでなければいけません.前提条件が違えば実現する 手法はおのずと異なってくるはずです.最初にどこまで考えているかが最終的なアウトプットの品質の違いにつながるのではないでしょうか.

とりあえず作ってみて,世の中に出してから良くしていこうという方式もあるかと思いますが, とりあえずの製品でもその会社のブランドを背負うことになります.ベンチャー企業では問題にならないかも知れませんが,会社が大きくなり築き上げてきた信 頼があると製品に求められる品質は高くなります.

企業で働いている人にとっては今更な当たり前の話ですが,1年前の自分はこういう話があまりよく分かってなかったんだなと今日改めて思いました.

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