
photo credit: TANAKA Juuyoh (田中十洋)
早いもので大学院修士卒で働き始め5年目に突入しました。4年間も働いていれば色々なことがあるもので、同期入社の友人が退社したり、同期同士の結婚式に呼ばれたり、海外赴任もいれば、自分のように同じ業務をこなし続ける人もいます。仕事は一貫して同じ内容ですが、異動はあって上司は4人変わったし、私生活では結婚して子供もできました。4年間は短いようで振り返るといろいろありますね。
今日から新年度ということもあり、色々な方が新社会人にエールを送った文章を書いているかと思いますが、自分も4年前の自分に教えたいことをまとめるつもりで書いてみます。リクルーターに選ばれる機会もなくて自分で振り返りをしないといつか忘れちゃうのも理由の一つです。ちなみに私の仕事はカメラやコピー機を作っているメーカーの研究開発職(ソフトウェアエンジニア)です、会社名まで知りたい人は2006年の5月あたりの過去ログを探すとわかるんじゃないかと思います。大学で情報処理を学んでいて、将来はメーカーで働きたいなんて人のお役に立ちますように。
◯これから就職活動を始める方へ
自分が就職活動をしていたときに気にしていたけど、今となってはどうでも良くなってしまったことです。
- その会社の社風
- 長く勤められる企業かどうか
- 初任給
ベンチャーならともかく、社風は気にしすぎない方がいいと思います。
大きい会社になればなるほど事業部や部門によって雰囲気がぜんぜん違います。気になるなら何とかしてそこで働いている人にコンタクトを取ってご飯を食べながら話を聞くのがいいかと思います。今ならtwitterで呼びかければ誰かしら見つかるのではないでしょうか? もちろん真摯な態度でお願いする必要はありますが。
「リストラはしない方針」、「外資系だけど日本文化も取り入れた日本企業」、「長く勤められる会社に行きたい」もアテにならないですね。リストラしないというのはこれまでしてこなかった過去の結果を言ってるだけで、この先不景気にやればやらざるを得ません。この不景気なご時世だから信じてかかる人のほうが少ないかと思いますが。自分が就職活動で第2希望に挙げていた外資系の企業は昨年研究所を閉鎖してしまいました。20何年間の歴史があっても終わるときはきます。長く勤められる会社を探して寄生するよりも、どこの会社でも生きていけるスキルを持っている方がいいですよね。自分のキャリアは自分で作りましょう! 情熱プログラマー
の受け売りです。
初任給がそのままの給料の会社もあれば、しばらくは「研修期間」で少しすると(ウチの場合は修士卒だと1年)ぐっと上がる会社もあります。実際に働いている人に聞けば手取りでいくら貰えているのかすぐに教えてくれるので新卒の募集要項なんて見てないで聞いてみるのがいいでしょう。
やっておいた方がいいのは自分が行きたい「部門」で働いている人へのインタビューと、できるならインターンですね。私の大学院の指導教授は「どこそこの会社に行きたい」と言ったらその会社の組織図を使ってどこに行きたいのかと指させましたが、とても理にかなっていると思います。「就社」でも当面の間働くのは配属先の部門ですからね。大学で情報系を学んでいてもプログラムが好きな人ばっかりでは無いと思います。私の毎日は朝から晩までC言語とにらめっこをしていますが、駄目な人は駄目みたいです。根性や気合でどうにかなるものではないので早めにわかっておいた方がいいでしょう。
◯アウトプットは将来の履歴書
ブログなり、Mixiなり、Twitterなり学生の頃は暇に任せて使う時間がありますが、就職するととたんに更新頻度が落ちて、使う人が減っていきます。会社での成果は当然会社に帰属するので、ただ毎日を過ごしていると自分の社会人になってからの成果を示すものが何もなくなってしまいます。自分の会社は学会活動も活発ではないので、転職することになって何か出せと言われたら特許公報でも持っていくしかありません。最初から転職ありきでブログを書けというつもりはありませんが、何かしら社会人になってからの自分の成長を書き留めておくアウトプット先があるといいでしょう。会社の業務も秘密のものばかりではなくて、よくよく見てみるとブログに書けるような一般性が高いものもあります。でもどこかに書き留めておかないとそれに気づくことも出来ないでしょう。
佐々木 俊尚
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◯新卒が即戦力足り得ないのはその会社のルールを知らないから
持論ですが、どんな能力を持った人も入社してから半年は立たないと本来の力を発揮出来ないのではないかと思っています。会社には独特のルールや文化があり、それを踏まえて動かないと思ったように成果がでないことが多々あります。最悪なパターンに「事前の根回し」がありますが、それ以外にも小さなところで考慮すべき点はあります。例えば「その技術は会社の事業にどう貢献するのか」、「顧客にどう付加価値を伝えるのか」、「特許的な問題はないのか」、「製品アーキテクチャを考えて十分なパフォーマンスが出るのか」、「事業部の方針と提案する技術はあっているのか、興味を持ってもらうにはどう話したらいいのか」などなど、ベテランになるほど暗黙のうちに受け答えのパターンを作ってしまって気づかない点です。最初はしかられたりして落ち込むこともあるかもしれませんが、学ばなければならないルールを一つ気づくことができたと割りきってどんどん失敗するのがいいと思います。先輩も上司も失敗しない新入社員なんて期待していません。
◯仕事は自分で楽しくするもの
これも情熱プログラマーの受け売りです。エキサイティングな業務もあれば、つまらない業務もいっぱいあります。資料集めでネットサーフィンを延々とやるとか、PowerPointファイルを1ヶ月ぐらいこねくり回すとか、上司に指摘された修正をその上の上司に覆されるとか、いっぱいあります。
こういう時に発想の転換をして「いかにネットサーフィンが快適な環境を会社につくるか」、「今度の資料ではプレゼンテーション Zen
を取り入れてみよう」と視点を変えてみましょう。
◯「この上司は分かってないな」と感じたら、上司に情報が十分に伝わってない可能性を疑うこと
「上司が分かってないのは仕様だ」というツッコミも来そうですが、私のアドバイスとしては、まは自分の伝え方を疑ってみることをおすすめします。上司はなぜそう判断したのか考えて、分からなければ聞いてみましょう。
「これからはクラウドだ」と言う上司にきちんとクラウドの動向情報をインプットしましたか? プライベートクラウドが駄目な理由を伝えましたか? クラウドで何ができるか事例を調べてメールで送りましたか? 飲みの席でDropboxとかEvernoteとか見せびらかしましたか? 上司に伝える情報を偏らせて自分の望む方向に誘導するのはやりすぎですが、「分かってない」と落胆する前に出来る限りのことをしましょう。
◯身だしなみを大切に
新入社員研修でお互いに毎朝プレゼンするというのがあったのですが、今でも覚えているのは「毎週靴の手入れをしましょう」というものでした。靴の磨き方は靴の手入れなど検索すればすぐに見つかりますが、実践している人は少数かと思います。自分も実践してみた(今でも隔週ぐらいで革靴の手入れをしています)のですが、足元を気にすると全体の身だしなみにも注意が行くようになります。