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企業の研究者をめざす皆さんへ

5月 4th, 2010
企業の研究者をめざす皆さんへ―Research That Matters
丸山 宏
近代科学社
売り上げランキング: 131342
おすすめ度の平均: 4.5

4 IBM東京基礎研究所のようす
5 企業研究者を目指す学生は勿論のこと、企業研究者にも参考になる。

この本を読んでいてどこか既視感があったのですが、情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方
に通じるところが非常に多い本です。情熱プログラマがソフトウェアエンジニアのキャリア構築について述べた本なら、こちらはリサーチエンジニアのキャリア構築について書かれた本です。必要とされる技術やバックグラウンドが多少異なるのかもしれませんが、世界基準で力を蓄え、世の中を大きく変える創造性を求められる点で抑えておくべき素養は似通ってくるのかもしれません。

本の冒頭部では研究者は「ものごとの原理に常に立ち返って真理を追求する姿勢を失ってはならず」かつ「お客様や社会の問題を常に意識して、それを解くための真理・原理・仕組みを考えていく」必要があると説いています。これから先自分の仕事が仕分けされないようにするには研究者としての本分を忘れず、世の中に貢献していく姿勢が求められます。研究者の貢献と言うと最近ではイノベーションという言葉で曖昧に表現されている感がありますが、この本では「どんな形であれ、インパクトの大きさで測られるべき」としています。Appleが出すようなセクシーな製品や、TEDで見れるような数年先の未来モデルだけではなく、Linuxのような世界中で使われるソフトウェアを開発することも立派なインパクトの一つとしています。この定義はこれまで「インパクトのある大きいことをやれ」とただ言われていただけに感じていた自分には
納得感が有るものでした。

その他、研究者として自らを伸ばしていくためにいくつものアドバイスがあります。

  • 目標となる人物・師を探すこと
  • 解くべき価値がある、いい問題を見つけること
  • 成果はすぐに使われない可能性があるので、きちんとした形(論理性のある文書、例えば論文)で残しておくこと。
  • コミュニケーションとは相手に”納得”してもらい、相手に次の行動を促すこと。
  • 見えないことはいないのと同じ。存在感を出すこと。
  • 外の世界を積極的に経験すること。

研究者としてのアドバイスの他に、IBM社内での取り組み事例が各所で紹介されていて、IBMという組織の巨大さ、底力を垣間見ることができます。自分が知っていたIBMとはずいぶん違う点もあり、ここも面白く読むことが出来ました。

大学で研究室に配属されたばかりの学生や、企業に就職して研究開発部門に配属された新人社員が読むと得られるものが多いと思います。この本はIBM東京基礎研究所内のイントラブログをつなぎ合わせる形で構成されていますが、複数の文書をつなぐために記述が冗長な所も見受けられます。もっと多くの人に読まれていい本だと思うので第2版が出るならこの点が改善されるといいなと感じました。

・・・

ちなみに自分の本は丸山さんからいただいたサイン付きです♪

fotowooshにMake3D

2月 3rd, 2008

写真から3次元情報を解析するfotowooshとMake3D、どっちもなかなかの結果が得られています。

まずはfotowooshから、1年ぐらい前のTechCrunchで紹介されていたのが技術を知ったきっかけでした。ベースになった論文もチラッと読みました、TechCrunchの記事から論文PDFへのリンクが貼ってあるので興味がある方は参照してください。


もうひとつがMake3D、これは最近のはてなブックマークで知りました。fotowooshはサンプルムービーのみですが、Make3Dは画像をアップロードして実際に試すこともできるようです。
Make3D — convert your image into 3d

追記

昨年旅行に行ったときの写真を処理させて見ました。3次元情報の復元に向いてる画像かと思ったけどまだまだですな。