今回でラスト。
◯第10章 グラフアルゴリズム
深さ優先探索と幅優先探索の並行実装例を紹介している。どちらも逐次処理だと再帰実装がよく用いられるが、再帰と並行処理の相性が悪いためキュー・スタックをつかって探索位置を管理する必要がある。スタックを使えば深さ優先探索に、キューを使えば幅優先探索になる。
次が最短経路探索問題のアルゴリズム。Floyd-Warshall法やDijkstra法があるけど、本ではFloyd-Warshall法だけTBBを使って紹介。特筆事項は無し。
最後が最小スパニングツリーを見つけるアルゴリズム。KruskalとPrimがあるけど、本ではPrimをTBBとOpenMPを組み合わせて並列化する手法を紹介。これまでの総集編といった趣。
◯第11章 スレッド対応ツール
宣伝じゃないと言いながらもIntelの製品をパワープッシュ。
著者はIntelの社員さんなのは割り引いて聞く必要があるかも。
◯全部読んでの感想
会社のメンバで輪講したのですが、後半はアルゴリズムの解説が多く、ソースの実装もいまいちだったように感じました。さらに後半は元の文が悪いのか、訳が悪いのか読んでいてわからないところが頻出しました。並行処理の基礎知識を習得するのに5章までを読むのにはいいかもしれません。後半は並行処理実装のアイデアを色々もらえるけど、いくらか疑ってかかったほうがいいと思います。